証券会社でトレーダーとして働いていた私が考える投資商品の選び方と投資手法。
その触りから説明します。
分かる方に向け補足すると、いわゆるプロップファームと言われるところにいました。
トレーダーと聞いて真っ先に想像する外資証券や、
はたまた寝てても給料が変わらない某業界の運用担当とかではありません。
なので、割と個人投資家に参考になるのではないかと思うので、これから少しずつ書いていきます。

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職業トレーダーとして扱っていた商品

私が扱っていた中心は日経平均先物とJGB先物でした。
現物株式ももちろんやっていましたよ。
周りは圧倒的に現物株のみの方が多かったです。

先物にしろ、株にしろ個人投資家が投資するにもちょうど良い商品だと思います。
マーケットのサイズも(銘柄によるが)ちょうど良いし、市場の成熟度もあり、自分の考えを持って取り組みやすいかと。

デイトレードにしろ、中長期にしろ、自分の投資目的にあったマーケットサイズや、市場の成熟度は結構大事です。
流行りの商品や一時的な盛り上がりだけで食いついてしまうのは、資金が小さい場合は特に得策とは言えません。

実際、プロとして運用していた時も、なぜ現物株より先物を選んだかというと、自分が運用する資金量にマーケットサイズがフィットしていたことと、ある程度の規模の商品の方が一部のプレーヤーの影響を受けすぎることなく、動きが綺麗だからです。

個人投資家が扱いそうな商品

よく宣伝されているのは、FXでしょうか。
後は、仮想通貨とかですかね?

もちろん商品の選択は個人の自由ですが、為替や仮想通貨によほど思い入れがある人やプロな方を除き、あえて株でも債権でもリートでもなくFXや仮想通貨を選ぶ理由が私には分かりません。

国内の株でも債権でも、確かに海外の影響も受けますし、それこそ為替だとかあらゆるものの影響は受けます。
ただ、国内市場の商品は基本的には国内の影響が大きいのと、株なんかで言えば、銘柄ごとのマーケットは小ぶりで、かつ海外の影響を受けるとしても銘柄ごとにその影響の大きさは変わるので、やりずらい状況のものは避ければ良いのです。

一方で、FXはもろに影響を受けますし、あんなに大きなマーケットなのに超ビックプレーヤーの影響を受けるというなんとも難易度が高い商品なわけです。

仮想通貨に関しては、やはりマーケットとしての成熟度がまだ低いのと、FXとも共通ですが、個人投資家から見ると業者との(というか業者内での)相対ですから、その意味でも本当にオープンな市場ではないため、まず初めに手を出す商品としては、個人的にはオススメしません。

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投資手法の初歩

チャートは見ません。
チャート見てめちゃくちゃ儲かった!って言ってる同僚も見たことありません。
ちなみに某銀行のトレーディング部長の本棚には、チャートの本と占星術の本が並んでるそうです。

念の為に言っておくとチャートを好きだという方を否定するつもりは全くありませんし、
そもそも、投資自体が自己責任の塊ですからね。

チャートより、継続した出来高の推移とプライスの置かれている状況(前日NYが云々で寄り付きがどうとかのやつです)だったり、銘柄のそもそものパワーだったり、ある種のあるべき論みたいなものとの比較で仮説検証を繰り返したりという感じが多いです。
超短期な売買を得意とするトレーダーだと、約定の一つ一つや注文数量を把握し、需給を見事に読むタイプもいます。

いずれにせよ、自分なりの事実ベースの根拠を持ってトレードをする感じですかね。
個人的には過去にこうだったから次もこうだっていうのは、さっき偶数だったから次も偶数だの世界と同じにしか思えません。

あと、証券会社によって、いろいろな発注方法があると思いますが、個人個人のではなく、各証券会社の同類の発注については、見てて結構わかるので、むしろ潔く寄り付きで成り行きとか普通に指値で出している方がいいのではないかと思います。

薄味なスタートですが、是非自分のスタイルにあった商品を選択してください。