何かを人に伝え、行動を促す場面で意識することの一つ「メンタルモデル」を紹介します。

プレゼンやスピーチといった場面はもちろん、日々の仕事の中や、生活の中でも人と話し、何かを伝えることは多いですよね。

そんなときに話し方のテクニックとして、メンタルモデルを意識して話すという方法があります。
人に物事を伝える場面で、非常に有効な方法なのでぜひ参考にしてください。

・メンタルモデルとは?
・話す技術としてメンタルモデルの活用方法
・まとめ

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メンタルモデルとは?

メンタルモデルとはなにかということに少し触れておきます。

メンタルモデルは、認知心理学で使われる言葉です。
人がモノやヒトに対して持っているイメージのことを指します。
それぞれの人が、世界をどのように認識し解釈しているかの認知モデルのことであり、個人にとって思考の前提を成すものとされています。

ちょっとむずかしい感じですが、「これはこいうものだろう」とか「この人はこういうタイプのひとだな」と頭の中でたてる仮設のことです。

個人個人がこれまでの人生での経験をもとに築き上げられるので、同じ物事や言葉に出会っても、それをどう理解するか、同判断するかは異なり、結果このメンタルモデルは人の行動に大きく影響を与えます。

話す技術としてメンタルモデルの活用方法

そんなメンタルモデルですが、これを会話の中でどう活かすのかを説明します。

やることは、「メンタルモデルを意識して話す。」です。
少しくだいていうと、「これから話す内容が分かる(予測できる)ように話す。」です。

聞き手の視点に立つと、人の話を聞いているとき、話している内容や次の展開を予測しているからこそ、相手の話が頭にすっと入ってきます。
なので、話し手の自分は、相手がどんな仮設を立てているのか、どんなメンタルモデルを作っているかを想像すればいいのです。

なんせ個人によって、理解がかわるので、コミュニケーションの中で拾っていくしかありません。

では、相手のメンタルモデルを想定して、いざどのように伝えていけばいいのかを整理すると、

①まずは何を話すかを整理して伝える
②話している内容を確認する
③メンタルモデルを壊さない
④伝える準備

①まずは何を話すかを整理して伝える

これから何を話そうとしているのか、なるべく端的に伝えます。
文章で言えば目次です。

そうすることで相手にスムースにメンタルモデルを作れるようにしてあげましょう。
特に何か行動を促したいスピーチであれば、その結論も一言でまとめて先に伝えると効果大です。

②話している内容を確認する

話し始めるとせっかく①で伝えたことが、薄れていきます。
なので、話の途中途中で、、目次をベースに話しているテーマを確認します。
今何を話しているかを、見出しとして一言でまとめて話すことで、何を話しているかを確認し、ここでもメンタルモデルをサポートします。

③メンタルモデルを壊さない

当然といえば当然ですが、関係のない話を入れないようにしましょう。
話が脱線してしまうと、せっかく相手とともに相手の中に作ったメンタルモデルが壊されてしまいます。
そうなると、それ以降の話の内容のインパクトがなくなってしまい、理解されず記憶に定着しないことんあります。

④伝える準備

プレゼンやスピーチなど予め話すことがわかっている場合は、しっかりと準備をするのがベターです。
具体的には、マインドマップで自分の考えを整理するのです。
それに基づいて原稿を用意すると完璧です。

この作業は実は習慣化してしまうと、日常的なシーンでも、瞬時に応用が効くようになります。

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まとめ

一番大切なのはやはり、聞き手のことを想像することです。

この想像が必ずしも一発で当たらないので、相手の話をしっかり聞いて、想像するメンタルモデル像を修正しながら進めることが大事になってきます。

そのうえで、アクションとしては、

事前にしっかり準備する

話す内容を先に一言で伝える。

途中に見出しで話してる内容を確認する。

話の主旨から逸れない

このルールをテンプレ化すれば、そうちぐはぐになることはないと思います。