ビックファイブは性格診断手法の一つで、科学的に最も信憑性が高いと言われているものです。

TwitterやFacebookなんかでも、よく性格診断のシングルページアプリケーションが流れてきて、つい試してしまうことも多いですよね。
その結果で、あーだーこーだ言って、当たってるとかなんとか、まぁ正直そういうのって楽しいですからね。

娯楽としてはいいのですが、役に立つかと言われると…。
今回は、少しだけ手間はかかりますが、科学的にエビデンスの充実しているビックファイブテストを紹介します。

自分の特徴を知ることで、日々の仕事や生活に活かせると、案外心が軽くなるかもしれません。

<目次>

  1. 性格診断を何に使うか
  2. ビックファイブテストとは?
  3. ビックファイブテストで測定
  4. 最後に

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性格診断を何に使うか

性格診断にも色々ありますが、よくあるのはいくつかのタイプに分類するような診断ではないでしょうか。
この結果をみて一喜一憂するのも、娯楽として手軽いいのですが、せっかくなら診断結果から自分の特徴を知るのはどうでしょうか。

人それぞれ、パーソナリティが異なり、幸福や満足の捉え方も異なります。
ゆえに同じ物事や人物に対して、思うことも違ってきます。

自分の中で物事を評価する基準があって、それは遺伝的に持っているものや外的な要因によって積み上げてきたものです。
基礎となっている自分の特徴を知ることで、自分にフィットした選択ができるようになり、これを改めて考え直し、新しい基準で物事を捉え直す機会ともなることで、物事や他人だけでなく自分に対する理解も深められるのではないでしょうか。

そういった使い方をする場合には、タイプに当てはめる性格診断では役に立ちません。
なので、点で捉えるのではなく、面で捉えるより連続的な診断が必要です。
そこで、ビックファイブテストの登場です。

ビックファイブテストとは?

ビックファイブテストでは、パーソナリティは5つの主要な因子で表されるとして、その5因子の尺度で性格を示すものです。
科学的に最も信憑性が高い性格分析とされています。

その5因子とは次の5つです。

・誠実性
・協調性
・情緒安定性
・開放性
・外向性

これらの因子には半分程度は遺伝的な要素が関係していると言われています。

各因子の尺度が高いからいい、低いから悪いとかではありません。
ご想像の通り、大抵の人は中央付近に集まります。

その中でも、自分はどういった傾向にあるのかを知ることで、自分自身をより正確に認識できます。

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ビックファイブテストで測定

それでは、ビックファイブテストの診断をやってみましょう。
まず、以下の1から10の項目に、7段階で答えてください。

7段階は次の通り。

1=全く当てまはらない
2=ほぼ当てはまらない
3=どちらかといえば当てはまらない
4=どちらでもない
5=どちらかといえば当てはまる
6=ほぼ当てはまる
7=完全に当てはまる

上記の1〜7の評価を点数(スコア)として、各問につけていってみてください。

Q1.自分のことを、活発で、外交的だと思う

Q2.自分のことを、批判的で、揉め事を起こしやすいと思う

Q3.自分のことを、しっかりしていて、自分に厳しいと思う

Q4.自分のことを、心配性で、うろたえやすいと思う

Q5.自分のことを、新しいことが好きで変わった考えを持つと思う

Q6.自分のことを、無口で静かだと思う

Q7.自分のことを、同情しやすく、優しい人だと思う

Q8.自分のことを、だらしがなく、うっかりしていると思う

Q9.自分のことを、冷静で、気分が安定していると思う

Q10.自分のことを、独創的ではなく、平凡な人間だと思う

それぞれの、問に7段階で評価をしまししたか??
できたら、1〜7をスコアとして、集計していきます。

誠実性スコア = Q3のスコア + (8 – Q8のスコア)÷2

協調性スコア = Q7のスコア + (8 – Q2のスコア)÷2

情緒安定性スコア = Q9のスコア + (8 – Q4のスコア)÷2

開放性スコア = Q5のスコア + (8 – Q10のスコア)÷2

外向性スコア = Q1のスコア + (8 – Q6のスコア)÷2

自分の各因子のスコアはでましたか?

それぞれのスコアをもとに、性格的な特徴を把握していきます。

最後に

5つの因子でスコアが出たと思います。
くり返しになりますが、スコアが高いからいいとかそういうものではありません。

確かに、誠実性と言われると、一見高いほうがよさそうに思いますが、例えば誠実性の高いクリエイターの作品は、規律正しく面白みにかけるものと判断される場合もあるといった具合です。
この例のように、置かれた環境や、携わっている物事によって、評価が別れます。

良し悪しの問題でなく、自分の特性を知った上で、どう活かしていくかが重要です。

参考にキーワードだけ記載しておきます。

高い 低い
誠実性 計画性、規律正しい、忍耐強い 無秩序、不注意、衝動的
協調性 協力的、友好的、同情的 皮肉屋、対立的、非友好的
情緒安定性 危険察知能力が低、主観的な幸福度が高い 危険察知能力が高、主観的な幸福度が低い
開放性 芸術・文化への興味、新しいことへの取り組み 、ネガティブな感情 いつも通り、新しいものへ抵抗感
外向性 覚醒レベルが低い  覚醒レベルが高い

 

各項目の詳細は以下の書籍に詳しく書かれていて、分かりやすいです。
全体を通して、非常に読みやすいのでおすすめです。

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