興味はあるけど始めていない、やっているけど以前投資信託を買ったままなんて方も多いんじゃないでしょうか。
ミセスワタナベが注目されたり、ソシャゲ株が爆上げしたり、仮想通貨が話題になったりと、投資商品もトレンドがありますが、その時々で質問を受けることがあるのでいくつかの定番質問から解説していきます。

私はというと、元証券トレーダー(指数先物、オプションがメインでした。あとは現物株)で、退職後は一般の投資家です。
少なくとも投資の世界においては手数料で食ってきた人間ではありません。

1.投資の種類色々。どれを選べばいい?
2.投資の目的
3.投資は難しい?
4.投資は何歳から?
5.投資は少額でもできる?
6.ロボットとかAIの投資ってどう?
7.投資の税金は?  

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1.投資の種類色々。どれを選べばいい?

あまり難しく考えすぎずに好みでいいと思います。
ただ、あまりにも知らない商品はやめときましょう。

投資対象としては、本当に色々あります。

株式(国内、海外)
先物、オプション(日経平均先物や225オプション)
債権(国内、海外)
通貨(FX)
金などコモディティ(取引市場のあるもの)
コモディティ(水とか砂みたいな契約書を起こすもの)
仮想通貨
株やリートの投資信託
ベンチャー投資
レンディング
投資型クラウドファンディング
不動産
事業計(民泊など)
・・・・

などなど、あげればきりがないくらい。
こういった投資商品の中で、イメージの取りやすいもの、馴染みのあるものがあるはずです。

何を選ぶも、どう組み合わせるも自由なので、守備範囲を広げるのはありだと思います。
まず最初に何をするかは、長年培ってきた自分の感覚に近いものを選ぶべきです。

例えば、FXが流行っているとか、よく宣伝されているからといって、これまで外貨のことを考えたこともなかったのに、突然ポンド/ドルを取引しても、感覚値として価格をイメージしたり、情報を積極的に取得したりできません。

値動きを見れば商品が何であれ関係ないとか、色々言われていることもあるかもしれませんが、自分が築き上げてきたものをベースにした直感はすごく大切です。

なので、なるべく馴染みのあるジャンルで、あとは好みで選べばOKです。

ただ、例えば不動産のように、初期投資額が大きいものは、好みといえどもその時の状況に左右されると思いますが、いずれにせよ初める前から考えすぎず、好きなものを選んで調べたり、勉強してみて動き出すのが運用の第一歩になります。

2.投資の目的

証券会社に口座を作るきなんかにも、チェックボックスで聞かれますね。
なんとなく選択して、口座を開設するケースが大半ですが、目的は大切です。

目的そのものも大事ですが、それ以上に目的に沿った投資を選択することが大切です。

老後の資産の確保として運用を開始した人が、いざ商品を選んだり、銘柄を選ぶ場面で、一発を狙ったり、高い利回りを望んだりするのは違いますよね?
でも、このパターンは本当に多いです。
逆に、万が一無くなってもいい資金で、積極的に運用したいんですという方が、値動きの少ない銘柄を選んでいたりします。

投資は計画通りにはいきませんが、それでも目的に応じて資金を割り振ったら、基本的にはその資金は目的に応じて運用すべきです。
投資で得たい将来像から逆算すれば、今の自分がどれくらいリスクを取っていけばいいのか分かるはずです。
そのリスク量が、自分の許容範囲ならGo、超えている場合は目的と方法を再考してください。

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3.投資は難しい?

思い通りにはいかないという意味で、やはり難しいものです。
投資は誰にでもできます。
誰でもできるものは参入障壁がないので、戦いの難易度が上がりがちです。

しかし、同じ市場、同じ商品でも、場面によって難しさは変動します。
参加しているプレーヤーだったり、トレンドや地合いだったりで、変化します。

難しい場面はできれば避けて、なるべく自分が分かりやすいと感じたり、蓄えてきた知識や経験が活かせるなと思う場面で入れば良いです。
自分なりに仮説が立てられる場面で、行動に移せばいいのです。

ただし、上記はややアクティブな投資を展開する時の話です。

老後資金のような長期的な運用を目指す場合、知識を入れることやアンテナを貼っておくことはもちろん大切ですが、どのタイミングで参加するかなどはあまり意識しなくていいですよ。
目的に沿った運用スタイル(ポートフォリオの資金の割り振りの大枠とか)を決めれば、あとは手数料のなるべく安いインデックスファンドを利用するとか、長期的な保有にあった銘柄を選択するとかでOKです。

目的を忘れないで、許容範囲のリスクをとる限りは、それほど恐れるものではないというのが僕の意見です。

4.投資は何歳から?

何歳でもOKです。
始めようと思った日が吉日です。

よく言われる通り、計算上は早ければ早いほど、なおかつ複利を効かせていれば、当然大きな差が出ます。
シミュレーション上は。

ただし、一本調子で運用がうまくいくわけでもなければ、生活や環境など様々な要因で初めるタイミングなんてもんはまちまちです。

10代や20代から始めるパターンと比較しても、過去に遡れるわけではないので、気にしなくていいです。
あれは、基本的には手数料で儲ける人たちが、心理を煽る材料として出してるだけと思っておけば良いです。

始めようと思ったのなら今からやってみる、でも焦らずに、順に手をだして積み上げましょう。

あと、ターゲットイヤー何ちゃらというような商品だとか、あたかも年齢に応じた商品や手法があるかのようなものを目にしますが、そんなものはありません。

同じ投資対象なのに、年齢によってリスクが変わるとか、儲けが変わるとかあり得ませんよね?
年齢に応じた将来設計云々といった話も出てくると思いますが、それはそもそもの自分の投資の目的があるはずなので、それに沿って進めるだけです。

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5.投資は少額でもできる?

少額でもできます。

もちろん余裕があれば、投資対象の幅も広がるのは事実です。
でも、少額だからできないこともなければ、不利ということもありません。

最近では、少額でも様々商品や銘柄に投資できるようにしてくれるサービスも増えています。
もちろん利便性を挙げている分、手数料は高くなりますが、少額からでもできるメリットを考えると仕方ないかな。

いずれにせよ、少額から投資できる対象は結構あるので、まずは色々見てみてください。

早く投資資金を大きくしようとして、無理な一発逆転は狙わないのがオススメです。
そういうチャンスがないわけではないですが、そうそうあるものでもないので、そこはじっくり構えましょう。

6.ロボットとかAIの投資ってどう?

始めからロボット投資やAI任せの投資にチャレンジする必要はないというのが答えです。

AIによるロボット投資とは、いわゆるロボアドです。
ロボアドの肝は、投資対象選定や投資行動を決めるアルゴリズムです。

ところで、このアルゴリズム、誰が、どう作ってるか全て把握できていますか?
それともプロが作ってるから大丈夫?

その発想は、証券営業マンのおすすめ銘柄を買うとのと対して変わりませんよね。

システム運用を取り入れたいのならば、システム運用で直近でしっかり実績を上げているファンドの投資信託を買うことをお勧めします。

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7.投資の税金は? 

株なんかであれば特定口座があり、自動的に徴収されるシステムがあるので、さほど心配する必要はありません。

FXは特定口座がないので申告が必要ですが、税率は同じです。
ただ、雑所得なので、ちょっと違います。

不動産の収益はそういうわけにはいかず、申告しないといけません。
事業化した方がいいケースもあり、収益をいかに残すかにも関わってくるので、少しシビやな話になってきます。この辺りはおいおい。

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、総合課税の雑所得なので、FXと同じく雑所得ですが、税率はどドンと大きくなります。
以前とは違って、資金決済法の改正で流石に消費税は掛からなくなりましたが、まだまだ未成熟な部分も多いだけに、不便も多いです。

納めないといけない税金の話はザクっとこんなところですが、下手な投資よりもメリットの大きい税金の話があります。

一度は聞いたことのある、NISAとiDeCo(個人型年金)です。
これらは投資で利益を上げる以上に、あっさりメリットを享受できます。

NISAは運用時に非課税となり、iDeCoは拠出時に(所得から控除される)非課税となります。
この税金上のメリットで、同じ金額だけ投資した場合に利益を確定させるより、実質のところ簡単に利益相当のメリットをゲットできてしまいます。

運用期間などにも違いがあるので、投資の目的に合わせて選ぶか、組み合わせのバランスを選んでみてください。

ひとまず、こんな感じで、よく聞かれる内容について書いてみました。
また、折を見て追加していきたいと思います。では!