税金は収めるべきもので、脱税なんてもってのほか。
正直、節税という言葉にも違和感があります。
払うべきものを間違いなく払えば良いので、ごまかす必要もなければ、逆に払いすぎる必要もない。
それって税を節約してる訳ではないですよね?
そんなこんなで確定申告の話です。
対象は、フリーランスや経営者、あるいは高給取りの一握りのサラーリマンではなく、一般的な会社員も含む方々です。
- 1.確定申告をどうしてすべき?
- 1-1.正しい税金の支払額がわかります
- 1-2.特に会社員にとっては、お金の動きをちゃんと意識するようになる
- 1-3.簡単なので失うものが少ない
- 2.確定申告の方法
- 2-1.会社員の確定申告
- 2-2.青色申告
- 3.ついでに副業や投資を始める
- 3-1.確定申告のついでにビジネスを始めてみる
- 3-2.事業主になることでのメリット
- 3-3.開業届
- 4.おわりに
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1.確定申告をどうしてすべき?
1-1.正しい税金の支払額がわかります。
ものすごくきっちりしている方を除き、多くの会社員の方にとって、給与計算は会社任せ、税金関係の書類も会社から出せと言われた時に提出し、給与明細もほぼほぼ振り込み金額だけチェックして終了といった感じではないでしょうか?
確定申告をすることで、自分がいくら稼いで、どういった税金や社会保険などが、どういった仕組みで必要になっているのかを把握できます。
確かに手間は増えますが、正しく認識することで、痛い現実を思い知らされるだけでなく、コントロールする術や打つべき手を考えるきっかけになります。
副産物的には、給与や税金の流れに対する理解が深まり、仕事上の営業トークか仲間内の話、真面目に会社のあれこれを考えるタイミングで役に立ったりするので、手間に比べて得られるものが多いのではないでしょうか。
1-2.特に会社員にとっては、お金の動きをちゃんと意識するようになる
会社員といえども、お金の流れは会社からの一方通行ではなく、医療費や保険などの支出もあれば、実は仕事のためにかけている経費など、様々なものがあるはずです。
それらを項目ごとにきっちり把握していますか?
確定申告をするからとといって、それらの項目を常に意識し、暗記しておく必要はありません。
年に1回であっても、自分を取り巻くお金の流れを意識し、項目を整理してあげることが大切で、結果的に場合によっては正しい税金に調整することで還付があったりとメリットを享受できます。
1-3.簡単なので失うものが少ない
そんな確定申告ですが、簡単です。
初めの手続きは面倒に思えるかもしれませんが、難しいところはありません。
日常の処理も、 会計ソフトfreee やマネーフォワード なんかが、個人向けにもソフトを提供しているので、それに沿って行えば誰でもできます。
青色申告をする場合は、もう一手間が必要ですが、それも最初だけで、一度やってしまえば煩わしい事はありません。
2.確定申告の方法
2-1.会社員の確定申告
一つの会社に年末までお勤めで、その間変わった支出も、追加の収入もない場合、年末調整で全て完了するので確定申告は不要です。
ただ、自分で把握して、コントロールすることを目的にした場合、やってみる価値はあるものの、実益がなければ動きずらいですよね。
なので、確定申告するついでに投資や副業などのビジネスに手を出してみるのも一つの方法だと思います。
ちなみに、会社員でもしなければいけない人がいますが、こんな感じです。
①給与の収入金額が2,000万円を超える場合
②各種所得金額(給与所得・退職所得を除く)の合計額が20万円を超える場合
③給与を2カ所以上から受けていて、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種所得金額(給与所得、退職所得を除く)との合計額が20万円を超える場合
④同族会社の役員やその親族などで、その同族会社からの給与のほかに、貸付金の利子、賃貸料、使用料などの支払いを受けた場合
⑤給与について災害減免法によって源泉徴収の猶予や還付を受けた人
⑥在日の外国公館に勤務する人や家事使用人などで給与の支払いを受けるときに源泉徴収されていない人
ご覧の通り、このケースは少数派でしょう。
それよりも、確定申告を検討した方が良い、会社員、サラリーマンの方が気になると思います。
よく言われるケースはこんな感じです。
・高額な医療費を払った
・セルフメディケーション税制の対象となるOTC医薬品を1万2,000円超買った
・マイホームを新築・購入、増改築・改修した
・2,000円を超える寄付をした
・上場株式等の配当がある人(ただし課税所得900万円未満の人)
・年の途中で会社を退職してほかに収入がない人
・上場株式等の売却損が出た人
これなら、該当するケースもあるのではないでしょうか。
詳しいところは会社の税理士さんに聞いたり調べてもらった方がいいですが、税務署の職員さんも聞けば丁寧に教えてくれます。
2-2.青色申告
会社員の場合、不動産投資をしていたり、副業を行なっている場合に、青色申告の対象になります。
どうせ申告するなら、お得感の高い、白色より青色を選択したい方も多いと思います。
経費なんかもちゃんと処理できますし、65万円の控除も大きいですからね。
青色申告をする前提として、事業性がしっかりないといけません。
継続性がない一時的なものだったり、事業収益が低すぎたりする場合は、青色申告できません。
あとは、手間の問題。
役所と税務署に申告が必要なのと、複式簿記で記帳しなければいけない点です。
役所には個人事業開始申告書を、税務署には開業届と青色申告承認申請書を提出することになります。
平日に手続きするので、その手間がかかりますが、内容は難しいものではありません。
それに、初めの1回だけですからね。
複式簿記は、WEBの会計ソフトを利用すれば問題ないと思います。
私は会計の知識があったので初めから気にする事はなかったですが、特段簿記を勉強したことがない社会人の方でも、会計ソフトfreeeやマネーフォワードあたりのサービスを使えば、誰でもできるようになっています。
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3.ついでに副業や投資を始める
3-1.確定申告のついでにビジネスを始めてみる
確定申告だけをやるというのは現実なかなか動き出せないと思うので、ついでにぐらいの気軽な気持ちで、ビジネスをスタートするのはいかがでしょう?
フリマサイトでの趣味のものの販売でも、なんでもいいと思います。
収入が突然爆発的に増えるわけではなくても、追加の収入を得ながら、税金のメリットもあり、何より自分で把握してコントロールする一歩を踏み出せるなら、悪くないと思います。
3-2.事業主になることでのメリット
税金云々の話とかは、やや重いですが、事業主になることでのメリットは他にもあります。
事業者専用のサービスを使えたり、事業者価格になったりとかあります。
自治体によりますが、行政のサービスでもあったりします。
例えで挙げるならコストコの会費みたいなのとかですね。
こちらの記事参照 「コストコ会員登録はじめの一歩 あわせてお得な方法も紹介」
4.おわりに
まずは、過去数年の内に、白色申告でも本来であればやっておくべき事があったなら、試してみる。
この先継続的に自分で管理しようと思うのであれば、いっそのことスモールビジネスとセットでやってみる。
これくらい気軽でいいと思います。
それを簡単にしてくれるサービスや、企業が用意したサイトなんかも充実していますので。