株式投資をする際には、必ず銘柄を選ぶことになります。

後追い投資にならないためにも、投資の勉強のためにも自分で考えて選ぶことことが重要です。

マクロの視点で大局観を掴み、自分がよく知る範囲で企業をピックアップします。

その当たりはこちらに >> 株式投資 銘柄の選び方 マインドセット

その選ばれし銘柄の中で、さらに投資を実行しようと思う銘柄を選ぶときに参考となる指標を3つ紹介します。

・PBR
・PER
・EBITDA

それでは、順番に見ていきましょう。

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PBR

PBRは株価純資産倍率のことで、株主資本から見た株価の割安or割高を測る尺度です。

計算式は

PBR=株価÷1株純資産(BPS)

となります。

1株純資産(BPS)は1株あたりの株主資本のことです。

会社がもし今の時点で解散したとして(精算するとして)、どれだけの価値があるかが純資産です。

会社の解散価値という言い方もされます。

その解散価値=株主資本を1株あたりにしたものが、1株純資産(BPS)です。

1株純資産(BPS)=株主資本※÷発行済み株式数

なので、通常ならば株価が解散価値を下回るはずがないため、PERは1倍以下にないはずです。

しかし、とりわけ日本おいては、このPBR1倍割れが多々見られます。

割安だからなんでも買いというわけではありませんが、参考の一つにはなりますね。

かのウォーレン・バフェットも、初期の頃はこのPBRを参照していたようです。

PER

PERとは、株価収益率のことで、会社が稼ぎ出す利益からみて、株価の割安or割高を測る尺度です。

計算式は

PER(株価収益率)=時価総額÷純利益

となります。

もしくは、株価÷1株あたりの利益(EPS) でも計算できます。

このPER,平均的には東証一部銘柄なんかだと、15倍程度が多いですが、その数値単体では判断できません。

PERはマーケットが企業の成長への期待感を表すので、期待が大きければPERはどんどん高くなります。

そのため、必ずしもPERが高いから割高で買えないこともなく、低いからといって割安で買いやすいともいえません。

極端な例ですが、AmazonはPER65倍と相当高いですが、時価総額が世界ナンバーワンになったことからも分かる通り、相当買われています。

それこそテクノロジー銘柄は買わないと言っていたウォーレン・バフェットも買ってしまいました。

業界比較や過去との比較など、色々な角度から検討する必要があります。

PER極端に高い場合、どうしても期待が高い分、期待通りの成長を描けなかった場合の反動が大きく、一時的であっても急落することがあります。

PERの高い銘柄を扱う場合は、その点は注意しておきましょう。

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EBITDA

EBITDAは簡単に説明すると、キャッシュベースの利益あるいは、営業キャッシュフローの簡易版のことです。

読み方は「イービットディーエー」が一般的かと思います。

EBITDAでは、金利や税金の影響を取り除きます。
といのうのも、国によって、金利や税金は異なり、会計基準もことなるため、一口に最終利益といっても横並びでは比較できません。

企業活動がグローバルになっているため、一つの企業を評価する場合でも、グループ会社や子会社、関連会社も含めて、例えば海外での収益力なんかを評価しようと思うと従来の方法では比較できません。

同じ土俵で平たく評価するためにEBITDAを使用します。

企業価値評価の参考指標とされるのは、EV/EBITDAの比率です。

概ね6〜7倍程度が目安とされています。

EBITDAは、減価償却の影響も省くため、設備投資額の大きな会社の収益性を評価する場合にも使用されます。

PERが高い代表であげたAmazonですが、EV/EBITDAの比率は7倍以下に収まっており、実は割高ではないと言えます。

まとめ

一つの指標で、すべてが分かることはありませんが、考えを巡らせるヒントにはなるはずです。

マクロ的な大局観をベースに、こういった指標から検討していくと、自分の頭で考えた投資を実践していけると思います。