NISAには3種類あるのは知っていますか?
NISA、ジュニアNISA、つみたてNISAの3種類です。

今回はその中の積立NISAを紹介します。

一般的なNISA:NISAというとこれを指します。毎年120万円が非課税で期間は5年間。一括で投資しても積立でもOK。

つみたてNISA:積立型のNISA。毎年40万が非課税で期間は長くて20年間。基本は投資信託を買っていくことになります。

ジュニアNISA:19歳までの子が利用できるNISA。毎年80万が非課税で期間5年間。口座管理は親が行います。

一般NISAは毎年120万円の非課税枠で期間は5年なのでトータル600万円、積立NISAは毎年40万の非課税枠で期間20年なので800万円とトータルでみると積立NISAの方が大きくなります。

まずは少額から長期で始めていきたい初心者にとっても、メリットが大きいので積立NISAは優れていると思います。

選べる投資商品に関してはNISAと違って積立NISAは制約があるので少ないですが、とりわけ初心者にとっては厳選されていることのメリットの方が多いですね。

では、積立NISAについて説明していきます。

<目次>
1.つみたてNISAとは?
2.つみたてNISAのメリット
3.つみたてNISAのデメリット
4.つみたてNISAの始め方
5.つみたてNISAでおすすめの商品は?
6.つみたてNISAで非課税期間が終わったらどうなる?
7.まとめ

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1.つみたてNISAとは?

①積立に特化したNISA(少額投資非課税制度)

つみたてNISAは、投資の裾野を広げるため2018年にできた新しいNISA(少額投資非課税制度)です。

2014年から始まった一般NISAは、税制メリットはあるものの初心者にとっては馴染みやすい要素が追加されたわけではなかったので、あまり浸透しませんでした。

コツコツ積立に特化したのが、このつみたてNISAなのです。
これなら、安心感があるのか徐々に浸透しています。
最長20年間にわたり、積立投資で得た利益に税金がかからない制度として認知されています。

②つみたてNISAで利用できる商品

つみたてNISAは政府の肝いりで始まった制度のため、巷ではiDeCoよりもいい商品があると言われています。

主な特徴は下記の通り。

・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下に限定
・信託契約期間が無期限または20年以上
・分配頻度が毎月でない
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていない

販売手数料(購入時の手数料)がゼロで、信託報酬(毎年かかる手数料)が一定の水準以下である事で少額からでも投資しやすくなっています。

投資信託はものによっては手数料がぼったくりとも言える商品があるので、つみたてNISAなら初心者にとっても安心して選べると思います。

③つみたてNISAは月100円から始められる

つみたてNISAは、楽天証券などなら月100円からでOKです。
投資効果を考えるとさすがにもう少し出した方がいいですが、それでもそのくらい少額からでも始められることの心理的なメリットは大きいです。

一方で、非課税になるのは年間40万円なので、投資できる額は最大でも40万円です。
毎月に直すと3万円程度が上限なため、ちょっと節約して、お小遣いを投資に回すと思えば無理なく継続できます。

2.つみたてNISAのメリット

①投資で得た利益が最長20年間、非課税になる

たとえば投資で得た利益を10万円とすると、通常ならこのうち、20.315%が税金として取られてしまいますので、手元に残る利益は8万円弱です。
一方でNISAを使うと得た利益に税金がかからないので、10万円まるまる利益として得る事ができます。
この差は大きいですよ!

②一般的なNISAより非課税期間が長く、商品も厳選されている

一般NISA つみたてNISA
非課税期間 5年 20年
年間の非課税枠 120万円 40万円
投資商品の選定 株・投資信託・ETF・REIT 投資信託・ETF

一般NISAと比較しても非課税期間や投資商品の選定などで、特に初心者にとってはメリットがあるといえます。

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3.つみたてNISAのデメリット

①一般NISA比べて購入できる枠が小さい

一般NISAは年間120万円で、積立NISAは年間40万円です。
3倍の開きがあるので、まとまった金額で実行したい方にとっては、デメリットとなります。

②損益通算できない。損失を出すとマイナス効果がある

NISA口座と通常の口座とは損益通算ができないので、損失が出た場合の節税効果はありません。
当然ながら、損失の繰越控除(3年間)もできません。

つみたてNISAが長期の投資を目的としているので、かならずしもデメリットではないですが、知っておく必要はあります。

③始めるまでに時間かかる

通常の証券口座より時間がかかります。
つみたてNISA口座は税務署の審査なども必要なので、開設までに時間がかかるのが面倒と思われるかもしれません。

ただやることが多いとかでないので、口座開設自体は無料ですし、とりあえず申請だけしておけばいいと思います。

④つみたてNISA口座は1人1つしか作れない

複数の金融機関では開設できません。
積立NISAとして投資をおこなう口座は、1社に絞る必要があります。

銀行などでの投資信託商品は手数料が高いのも多いので、ネット証券での開設になると思います。

ちなみに楽天証券では積立NISAをクレジットカードで行えるので、クレカのポイントも考えるとよりお得です。

⑤非課税枠の再利用ができない

つみたてNISAは年間40万円の非課税枠がありますが、この枠は使いきりのイメージなので、その年に購入した投資信託を年内に売却したからといって、何回でも枠を使えるわけではありません。

また、年間の非課税投資枠の未使用分は、翌年以降に繰り越せないので、積立NISAを始めるタイミングで口座を作るようにしましょう。

また損失の繰越控除(3年間)もできません。

おそらくはつみたてNISAの制度設計上、短期間で売らないようにできるだけ長期で持たせようとした結果、損益通算も損失の繰越控除も不可とした狙いがあると思います。

つみたてNISAは長期保有を狙いとした制度なので、仕方ないかもしれませんね。

4.つみたてNISAの始め方

基本的には下記の流れです。

①総合口座を開設する
②つみたてNISA口座開設の書類を請求(WEB申し込みならチェックするだけ)
③送られてきた書類に記入して送付
④税務署での審査後に、口座開設完了
⑤商品を購入

正直難しい要素はあまりないので、証券会社の案内に従って進めればOKです。

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5.つみたてNISAでおすすめの商品は?

こればっかりはなんともいえません。
自身の目的にあった商品を選択しましょう。

上述の通り、馬鹿みたいに手数料の高い商品などはないので、その点は安心です。

まずは、年間の非課税枠は気にせず、自分が許せる少額から始めましょう。

6.つみたてNISAで非課税期間が終わったらどうなる?

通常の口座に移って税金がかかることになります。

NISAの非課税期間が終わり、何も手続きをしないとそのまま通常の口座に移され、その後は課税対象となります。

選択肢は以下の2つです。

・非課税期間が終了するまでに売却
・そのまま通常口座に移す

仮に保有し続ける場合も、積立NISAの期間中の値上がり益には課税されないので、非課税期間が終わったらからといってすぐに売却する必要はありません。
その時の状況をみて判断しましょう。

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7.まとめ

・つみたてNISAはNISAの制度の1つで、積立に特化したもの。
・一般NISAより非課税になる期間が長い(その代わり年間の非課税枠が小さい)
・国の肝いり制度で商品も厳選されていて、初心者向き

iDeCoではSBI証券をおすすめしましたが、つみたてNISAはカード決済の件も含め、楽天証券がおすすめです。