日本ではなかなか馴染みがないヨットレースですが、そのなかでも技術、スピード、資金などの面で最高峰のレースの一つがアメリカズカップです。
このアメリカズカップの歴史はかなり古くて、1851年のイギリスで開催された万国博覧会でのイベントが起源です。
ちなみにこの万博、第一回です。
このときにイベントとして開催された、ワイト島一周レースの勝者がアメリカ号で、そのアメリカ号に授与された優勝カップがAmerica’s Cup =アメリカ号のカップです。
そのアメリカ号のオーナーであるヨットマンが、ニューヨークヨットクラブにカップを寄贈する際に、ある条件を付けたことで、以降の世界的なヨットレースへと発展していきます。
その条件は、「カップの保持者はいかなる国の挑戦も受けること」でした。
なんとも粋というか、かっこいいですよね。
アメリカズカップは近年だと、ソフトバンクがスポンサーになり日本からも出艇したことで、多少は(?)話題になりましたかね。
第35回のアメリカズカップの予選であるルイヴィトンカップが福岡で開催されていました。
しかし、これだけ海に囲まれているのに、ヨット文化が発達していないとは…かなしい。
その原因に思うところはありますが、それはまたの機会に。
ここ何回かはオラクルによる、よりエキサイティングなレースへという影響力が強く、最終的はスピードを求めて、カタマラン艇になっていました。
こういうヨットです。
画像でも分かる通り、カタマラン(双胴)艇でかつ、水中のウイングでフォイルして(浮き上がって)走ります。
普通のヨットでは考えられないスピードで走れるので、それがレースの魅力の一つではあります。
ここからは個人的な好みもありますが、アメリカズカップのようなマッチレースの場合、やはり2艇間のポジンション取りや接近戦なんかも期待します。
そのときに、どうもカタマランだと迫力に欠けるように思うのです。
タックやジャイブ(ようは方向転換)の、ポジション争いや、2艇のせめぎあいで、どうしてもカタマランだと幅がある分距離感がでてしまうからかもしれません。
ちなみに、次回第36回大会は、モノハル艇に戻るようです。
モノハルのフォイルするタイプで、AC75というヨットになります。
フォイル艇とモノハルならではの駆け引きの組み合わせで期待してしまいます。
というか、トップの画像もAC75ですが、普通にかっこいいですよね?
36回のアメリカズカップはニュージーランド開催です。
上手く行けば見に行けるかも。
ソフトバンクはWeWorkのことやらで大変ですし、前回の盛り上がりも今ひとつだったか、今のところ36回大会へは参加しないようですね。
日本からもぜひ挑戦して欲しい、というか37回大会に挑戦できるように頑張ります!